
ブログ Blog
書籍『After Effects モーションデザイン すぐに使える 実用アイデア見本帳』を共著出版!

こんにちは。株式会社1コマ 代表の北川です。私は、映像制作を行う傍ら、講師業や技術解説書の執筆など、後進の育成にも積極的に取り組んでいます。
このたび、そうした活動の一環として、『After Effects モーションデザイン すぐに使える 実用アイデア見本帳』を共著で執筆いたしました。出版社は株式会社エムディエムコーポレーション様(以降、MdNさん)です。
本記事では、書籍出版に至るまでの経緯やその想い、本の中身、そして反響についてご紹介します。
本を書くことになった背景と企画が生まれるまで。
2022年頃から、「Vook school」という映像クリエイター向けのオンラインスクールで、週1回ほどのペースでメンター(講師)を務めるようになりました。本業と並行しながらの活動です。そのご縁もあり、イベントやセミナーへの登壇、SNSでの情報発信など、外部で発信する機会も増えていきました。

こうしたオープンな場で活動する中で、私の取り組みに目を留めてくださったのが、出版社のMdNさんでした。お声がけいただいたことをきっかけに、本書の企画がスタートしました。最初にいただいたご相談は、「After Effectsの作例集をつくりませんか?」というものでした。
「After Effects」とは…アドビさんが開発・販売するアニメーション、モーショングラフィックス、VFX(実写合成)などの映像制作をするためのアプリケーション(ソフトウェア)です。
After Effectsは非常に幅広いジャンルで使われており、作例集を作るにあたってもさまざまな方向性が考えられました。その中で今回は、「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」に特化することにしました。

かつては、After Effectsは映像クリエイターの限られた人だけが扱う専門的なツールという印象が強かったかもしれません。
しかし近年では、デジタルサイネージやWebサイトのキービジュアルなど、広告映像の活用シーンが広がる中で、「デザイン」と「映像」の垣根が徐々になくなってきていると感じます。そうした背景もあり、今このタイミングなら「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という一つのジャンルに絞ることで、より読者ニーズにフィットすると考えました。
また、今回は「基本操作はすでに習得済みのユーザー」を想定して、基礎から実践への架け橋となるような本を目指しました。
著者は5名。「モーションデザイン」に特化していること、そして講師や執筆経験があることを軸に、日頃からSNSで拝見していた方や交流のあった方にお声がけさせていただきました。
サプライズ栄作さん、ナカドウガさん、ヌルさん、minmoobaさん。
私から見てまさに“アベンジャーズ”のような、心強く特別なメンバーが集結してくださり、「これは絶対に良い本になる」と確信を持ってスタートできました。
バリエーション豊かなAfter Effectsの作例集『モーデザ見本帳』
『After Effects モーションデザイン すぐに使える 実用アイデア見本帳』を略して、SNSでは『モーデザ見本帳』と呼んでいます。この『モーデザ見本帳』の魅力はなんといっても、「バリエーションの豊富さ」「実用性」「デザイン性」にあります。
「作例集」として打ち出す以上、ある程度の作例数は必要です。ただし、1作例ごとの解説も充実させたい――企画を進める中でそのバランスをどう取るかが大きなポイントでした。
書籍全体のページ数から逆算し、最終的に全55作例を掲載することに決定。著者5名で何度もミーティングを重ね、当初は掲載数の約3倍にあたる、160件ほどのアイデアを出し合いました。
そこから、「再現性があるか」「作ってみたくなるデザインか」といった基準をもとに精査し、最終的に55作例に厳選。その結果、濃密でバリエーション豊かなラインナップに仕上がったと感じています。
また、After Effectsの機能面だけを解説するのではなく、「どんな場面で使うデザインか」といった役割や用途からも探しやすいよう、章立てにも工夫を凝らしました。

Amazon 売れ筋ランキング、3カテゴリで1位を獲得!
After Effectsは、他のアプリケーションと比べるとユーザー数が限られており、しかも本書は「0→1の入門書」ではありません。そのため、どうしてもターゲット層が狭くなってしまうことは否めませんでした。「ちゃんと手に取ってもらえるだろうか……」という不安も正直ありましたが、結果は想像をはるかに超える反響となりました。
なんと、Amazon売れ筋ランキング「グラフィックス・DTP・DTM入門書」、「芸術教育」、「マルチメディア」の3カテゴリで1位を獲得(2024年9月20日時点)することができました。

さらに、おかげさまで発売からわずか約2週間で重版が決定。このときは、本当に嬉しかったです。
SNSでは、実際に本を見ながら作例を試してくださっている投稿や、感想を届けてくださる方々の声に何度も励まされました。「ああ、執筆してよかったな」と、心から実感できた瞬間でした。
ご購入いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
また、もしこの記事を読んでご興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、ぜひ本屋さんやAmazonなどでチェックしていただけたら嬉しいです。

2冊目を執筆中!2025年夏に発売予定。
そして、実はただいま2冊目を執筆中!次はAfter Effectsをこれから始めるという方に向けた入門書になります。
『初心者からちゃんとしたプロになる After Effects基礎入門』
発売は2025年8月29日(金)。
今回も出版社はMdNさん。前作とはまた違った著者メンバーとタッグを組み、共著で鋭意執筆中です。
こちらもぜひ、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
Contact
概算お見積もり、空き状況のご確認、
その他ご質問など
ぜひお気軽にお問い合わせください。
みなさまのご相談お待ちしております。
