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2022.06.01 お役立ち

動画の長さはどのくらいが最適?SNSごとの目安時間と効果的な制作のコツ

動画の長さはどのくらいが最適か

昨今では、マーケティング戦略として企業がSNSを活用すること自体、もはや当たり前となりました。そんな中、一体どのくらいの長さ(尺)で動画を制作したらいいのか迷っていませんか?
「動画は長いほうがいい」という話を耳にして、漠然と長めの動画を求めている企業は少なくありません。弊社でも、お客様のご要望をお伺いする中で「もっと短い動画にしましょう!」とご提案するケースが多くあります。
実は「動画の長さ」は、WEBメディア上での視聴率に大きく影響するポイントのひとつです。この記事では、各顧客の年代層やSNSにおける最適な動画の長さについて考えていきます。

1.短い動画が求められる背景とは

マーケティング戦略として動画を活用する場合、長さは「短く」するほうがいいといわれます。それはなぜなのでしょうか?

1-1. 短い動画を求めている?

動画マーケティング企業の「WISTIA社」が動画時間に対する閲覧時間を調査したところ、2分以内の動画であれば約70%、5分以内の場合は約60%のユーザーが最後まで視聴してくれるとの結果が出ました。

また別の調査結果では、0~30秒までの動画の場合、全体の約85%が最後まで視聴しているとのこと!つまり、より多くの視聴者に動画を見てもらうには、短い動画のほうが効果的だといえるでしょう。

出典:WISTIA|
https://wistia.com/learn/marketing/optimal-video-length
https://wistia.com/learn/marketing/does-length-matter-it-does-for-video

1-2. Z世代は何と8秒?!世代によって異なる集中力の差

また、どれだけ集中力を維持できるかによっても、動画の視聴時間の長さは変わってきます。国際金融グループ「Barclays社」がまとめた報告書によれば、1997年から2012年頃に生まれたZ世代(ジェネレーションZ)の集中力持続時間はなんと8秒だそうです!ちなみに1983年から1995年頃に生まれたミレニアル世代は12秒とのこと。

出典:JETRO|次世代を担う「ミレニアル世代」「ジェネレーションZ」―米国における世代(Generations)について―(2018年10月)|
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2018/02/ec095202b7547790.html

生まれたときから既にITが社会へ溶け込んでいて、SNSの扱いにも慣れているZ世代にとって、動画は切っても切り離せない存在。今や日々大量のコンテンツが世の中にあふれ、それぞれのコンテンツにかける時間もどんどん短くなっています。

どんな動画なのか、自分が興味のあるジャンルなのか。人々は限りある時間でそれらを瞬時に判断していきます。次世代の購買層として重要な位置を占めるZ世代をはじめ、視聴者の心をつかむには、短時間で強い印象を残す動画制作が求められます。

2.【SNS別】最適な動画の長さ

「短い動画がいい!」と一口にいっても、数秒から数分までさまざま。アメリカのHubSpot社によれば、各SNS別での最適な動画の長さを以下のようにまとめています。

  • Instagram 〜30秒
  • Twitter 〜45秒
  • Facebook 〜1分
  • YouTube 〜2分

出典:Hubspot Inc|How Long Should Your Videos Be? Ideal Lengths for Facebook, Instagram, Twitter, and YouTube [Infographic]|
https://blog.hubspot.com/marketing/how-long-should-videos-be-on-instagram-twitter-facebook-youtube?

Instagram 〜30秒

Instagramの動画広告は、最長2分まで投稿できます。(2022年現在)
HubSpot社の調査では、Instagramで最もたくさんのコメントを獲得している動画は平均26秒だそうです。そのため30秒程度がいいとされますが、リールの場合はさらに短く、先にあげたように8秒までが勝負になります。

そもそもInstagramは文章よりも写真や動画中心のSNS。じっくり文章を読むというより、短時間で数多くのコンテンツを流し見していくユーザーも多いのではないでしょうか。そうしたことから、長時間の動画よりもよりコンパクトな動画が求められてることが伺えます。

Twitter 〜45秒

Twitterの動画広告は種類によりますが、最長10分まで投稿できます。Twitterは投稿可能な文字数が140字以内とコンパクトであり、ひとつのコンテンツにかける時間も短め。それと同じく動画の長さも短めにまとめることが望ましいと言えそうです。

Twitterではちょっとしたつぶやきが「バズる」こともあります。認知獲得目的の動画を流すのもひとつの手段です。

Facebook 〜1分

Facebookの動画広告は種類によって異なりますが、最長240分まで投稿可能です。ただし、最後までエンゲージメントを維持するには1分までの動画がいいとされます。Twitterと比較すると投稿できる文字数も多く、コンテンツにかける時間もその分多くなる傾向が見られます。

フィードをスクロールしていきながら、シェアをするかどうか、いいね!をするかどうか、判断しやすい長さの動画が好まれているのでしょう。

YouTube 〜2分

YouTubeでは2分程度の動画が最もエンゲージメントを獲得しているとのこと。YouTubeは上記のSNSと違い、文章ではなく動画視聴を目的としたSNSです。そのため、動画に抵抗が少ないユーザーが多く、興味があれば最後までしっかりと視聴していただけます。

ただし、YouTubeの場合は総再生時間が評価されるため、ノウハウなどストック型の場合は10分程度の長さがおすすめです。

3. 購買行動モデル「AISASの法則」からみた最適な動画の長さ

ここで、顧客の購買行動モデル「AISAS(アイサス)」からみた最適な動画の長さを考えてみましょう。「AISASの法則」とは、インターネットからの情報をもとに、消費者が商品を購入するまでの行動プロセスを5段階で表現したもので、2005年に電通が商標登録した用語です。

  • 認知・注意(Attention)
  • 興味・関心(Interest)
  • 検索(Search)
  • 行動(Action)
  • 共有(Share)
AISASの図

AISASを動画の長さとセットで考えてみた場合、最初の段階、情報を見て「知らない」から「知っている」の状態に持っていく際は5〜15秒が勝負です。ちなみにテレビCMの企画は15秒、30秒です。

そして商品を知ったユーザーが興味・関心を持ち始めます。そうなると30秒程度の動画でも見ていただけるようになります。検索する段階まで来ると1分程度、さらに行動へ移す段階まで来ると10分以上の動画でも〇。ファンになっていただければ、それだけボリュームのある動画でも視聴されるようになります。

もし、街中ですれ違った人に呼び止められて「すみません、突然ですが私の話を60分聴いてください」と言われたらどうでしょう?いきなりでびっくりしますし、聞こうとは思わないですよね。

まだその事業をはじめたばかりでSNSのフォロワー数も少なく、これからどんどん新規の方に知っていただきたいというフェーズであればあるほど、短い動画がおすすめです。

4. 動画の長さは「どこで誰に何を届けるか」によって変わる!

動画の長さは「短いほうがいい」とはいうものの、企業や事業者様によって置かれている状況はさまざまです。

例えば新規顧客との出会いを求めているのか、購入を迷っている方を後押ししたいのか、すでにファンとなってくださっている方々とのコミュニケーションなのか。

誰に向けて何を届けたいのか、目的によって動画の内容や長さは変わってきます。

また、それを「どこで」届けたいのか、つまりSNSの選定方法もじっくり考える必要があります。その商品やサービスとの相性がいいSNSを選び、それに合わせて動画の長さを決めておくことが大切です。

まずは「どこで誰に何を届けるか」目的をしっかり定め、状況に合わせた動画制作を検討してみましょう!

三重県の映像・動画制作会社、株式会社1コマでは、お客様の課題をじっくりとヒアリングしたうえで、どんな動画が最適か一緒に考えながら制作していきます。

「動画を使った訴求を始めたいけれど、どのように作ればいいかわからない」そんな時はぜひ株式会社1コマへお気軽にご相談ください。

Writer

北川好美 株式会社1コマ 代表取締役

2010年自動車・製造業界の3DCG制作に従事。2015年デザイン事務所「コノデザイン」開業。2022年「株式会社1コマ」設立。

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